大量生産による組み立てでは起こりがちな、車種毎の傾向性や癖を考慮にいれ、1台毎に当社独自の基準で完璧な新車に組み上げていきます。
この作業により新車時より安心して乗って頂けると共に、本来の性能と耐久性を発揮することが可能となります。
まずは準備です。
フロントスタンドでホイールを浮かせます。後々アクスルシャフトを抜くためです。
リヤもスタンドで持ち上げます。
さて、いよいよPDIの開始です!
タンク・シートをはずします。
シート及びフューエルタンクを外し、バッテリーを初期充電します。
タンク下のホースやワイヤーハーネスの取廻しやカプラーのはめ合いをチェックします。
不具合があれば修正します。
スロットルハウジングを分解してワイヤーとスロットルスリーブ部を点検します。バリなどがあれば修正します。
ハンドルバーにシリコングリスをうすーくまんべんなく塗ります。
チェンジリンクのピロボールにもグリスを入れます。
シフトフィールをライダーに伝えるパーツなのでスムースに動かなければいけません。
チェンジペダルピボットも同様です。
スロットルワイヤーにスプレーグリスを注入。この作業によって正確なアソビ調整が出来ます、またスロットル操作感が格段に向上します。
クラッチワイヤーも同様に注油します。
フロントブレーキレバーを外し、マスターシリンダーのレバー取付部とピストンプッシュロッド部を清掃します。
ブレーキレバーピボットシャフトをグリスアップ。
ここをしっかりやらないとせっかくのラジポンも宝の持ちくされです。
レバー側は、プッシュロッド部とマスターボディーの接触部にグリスアップします。
クラッチホルダーを分解して、レバー、ピボットシャフトなど可動部をグリスアップします。
サビ防止のため、ホルダーのキャップボルトのネジ部にもグリスを塗ります。
ネジ部専用のスレッドコンパウンドを使います。
ブレーキキャリパーを外し、ピストンが均等に動くか確認します。
キャリパーボルトにスレッドコンパウンドを塗ります。正確なトルク管理が出来ます。
キャリパーのセンターを確かめて、トルクレンチを使って締め付けます。
ドライブチェーンは一度グリスを拭き取ります。
高性能チェーンルブを塗りなおします。
チェーンのアソビを点検して、必要があれば調整します。
フロントアクスルシャフトを抜きます。
ディスタンスカラーとオイルシールにシリコングリスを塗ります。
シールのリップがひっくり返らないように組付します。
アクスルシャフトにモリブデングリスを塗ります。薄くまんべんなくが基本です。ここは直接可動部ではありませんが、サビてしまうとホイール脱着の時、とても苦労します。
ネジ部にはスレッドコンパウンドを塗ります。部位によってケミカルは使い分けます。
シャッフトとナットのネジ部のグリスをなじませてから組付けます。
アクスルナットをトルクレンチで締付けます。カチッ!フロントが終わったらリアホイールアクスルも同様に、グリスアップします。
リヤホイールのストレート出しです。
スイングアームピボットとリヤホイールアクスル間を測る方法で行います。
左右同じになったら、アクスルを本締めします。
クーラントチェック
ウォーターホースクランプの締付けチェック。トルク不足箇所は増締します。
オイルもれもないかチェックします。
ブリザーホースなどの取廻しも確認します。
エンジンオイル量チェック。長期在庫車は交換します。
タイヤ空気圧点検。
フロントブレーキフルード量の点検。長期在庫車は交換します。
リヤブレーキフルード量の点検。長期在庫車は交換します。
バッテリー接続、エンジンオイル、クーラント、ブレーキフルードの各レベル、プラグキャップの接続、ガソリン給油後漏れなど点検後エンジンを始動します。暖気後、アイドリング調整、灯火類、各インジケーター、メーター、電動フアン、充電状態をチェックします。
ブレーキ、クラッチ、スロットル、シフトチェンジ、異音など実際に乗ってみて確認します。
納車時にお客様に合ったポジションに調整してお渡しです 。